上祖生地区に戦国時代の武将・冷泉氏を祀った祠があって、毎年そこでお祭り(と言っても、完全な神事)があるんだけど、その前に自治会の班長が集まって掃除をする。
先週日曜日。第三班の班長である俺もその清掃作業に参加した。
戦国時代の武将・冷泉隆豊は大内氏の家臣で祖生に屋敷を構えていた。以前、本宅ではなく「妾家」と聞いた気がするんだけど、Wikipedia 見ると「山口県岩国市周東にある冷泉屋敷(冷泉氏館)跡が隆豊らの居館と考えられている」とあるなあ。
三年寝太郎のモデルになった平賀清恒の姉を嫁にしていたので、一時清恒も祖生の屋敷に身を寄せていたとか。
昔話の主人公が祖生にいたなんて、なんかロマンやね(笑)
ちなみに、正しい読みは「れいぜい」だが、祖生では「れいぜん」で通っている。
それはそうと、二十年ほど前に圃場整備をした時に、冷泉屋敷跡地からたくさんの五輪塔が発掘された。
それらも祠の周りに設置されている。
長いこと地中に埋まっていたのでずいぶん傷んでいるものもあるが、概ねしっかりと形も残っている。
五輪塔を設置している場所に大きな竹が張りだしていたので、この日曜日の清掃の時に切ってしまおうという話になった。切った竹が一気に倒れないように支える役目を俺は仰せつかったのだが、そのためにはたくさんある五輪塔の間に足を突っ込まないといけなかった。
竹は相当大きくて、切った途端に俺の腕に一気に負荷がかかった。そのせいで俺はぐらつき、足が五輪塔の一部にあたった。ゴトリと石の固まりが地に落ちる音がした。
五輪塔が倒れたのはその音でわかったので「やべえ、祟られる(^^;」とか思ったんだけど、巨大な竹が倒れないように支えているので、後ろを振り向いて確認する余裕もない。
その後、なんとか竹をそのまま裏山まで運んでいって、倒してしまった五輪塔を元に戻そうと近づいてみると・・・
「ちんこやん?」
倒れていたのは陰茎であった。石で作ったペニスですよ、ペニス。日本語でちんぽこですね。ズルムケちんこです。
「やばいやん!?祟られてちんこ勃たなくなるかも?」
慌てて元のように立てようとしたんだけど、これがなかなかちゃんと勃たない、いや、立たないのよ(^^;焦ったわぁ~(^^;
こういう性器をかたどった造形物を崇める「生殖器崇拝」というのは世界中にあることで(日本国内、いや山口県内にもたくさんある)、まあ、こうして冷泉屋敷の五輪塔に男根石が混ざっていても不思議ではないんだけど、たくさんある五輪塔の中で、たったひとつ倒してしまったのがよりによって男根石って(^^;;;
なんか、やばい運命のようなものを感じる。マジで勃たなくなるとか?
・・・と、色々あったけど、俺の男根は元気です。