お店: 2019年12月アーカイブ

今年も「一人で入るのが怖い店に一緒に入ってあげる益荒男(ますらお)の会」の一番益荒男であるMイさんには色々な店に同行していただいた。

その中で、今年一番ヤバかった店こそが、西十日市の「Gallery神秘カフェ 素戔男尊(すさのお)」である。
今年もまだ 2週間ほど残っているが、あの店を超える店に出会えるとは思えない。

20191024_susanoo1.JPG
実は一度一人でランチに行ってみたことがあるのだが、店の前に自転車を停めて、さあ、店に入ろうかとしたところで、中からナジャ・グランディーバそっくりの大きな巫女さんとお客さんが出て来て、お客さんが「占ってもらって本当によかったです」とナジャにペコペコする場面に遭遇した。

え?ここ、ランチやってる店じゃなかったっけ?そういうスピリチュアルな店だっけ?いやだ、怖い・・・と、ナジャがこっちを向いた瞬間に顔をそむけ、隣の電気屋に用があるようなふりをして逃げた・・・その店に、Mイ益荒男から「行ってみませんか?」とお誘いがあったのだ。もちろん一人じゃないなら大丈夫と了承。

あ、ちなみに、ナジャ・グランディーバそっくりと思ってた巫女さん、実際に見ると良い笑顔の優しそうな巫女さんであった(笑)。あのときは恐怖心がナジャそっくりという幻影を見せたのであろうな(笑)

店は「スピリチュアルな癒やし空間」「女性の願いが全て叶う開運パーク」「高波動なカフェ」を謳い文句にしている、まさに「俺なんかが行っちゃいけない」ところであった。
テーブルの上には「開運・浄化・魔除けパワーシート」というのがさりげなく置かれているし(笑)

しかし、たしかに店を入ってすぐのスペースにはそういうスピリチュアル趣味であろう女性たちが一人で来店してランチを食べていたが、奥のスペースにはそういうのを信じていない近所のサラリーマンたちが純粋にランチを楽しみに来ている感じであった。

最初、Mイ益荒男と「俺らがそういうの(スピリチュアルなもの)を一切信じない人間だっていうのがバレたら、店の奥に連れていかれて尋問や洗脳を受けたりとかするんすかね?」とビビっていたが、その心配はないようである。

さて、この店のランチの目玉は「肉ランチ」と呼ばれるステーキランチのようだ。
が、我々が注文したのは「カレー南蛮そば」である。「天津」「チキン」「和牛」から選べるので、我々は「天津」を選択。まさに「天津丼」のように上にとろりと卵の餡がかかっているメニュー写真が美味そうだったのだ。

しかし、これはちょっと失敗であった。
なんと、料理が出てくるまで 30分も待たされた挙げ句、楽しみにしていた天津丼のような卵の餡は、まるでスクランブルエッグのようなカチカチに炒めたものだったし、その量もかなり少なめ。最初、「あれ?卵が載ってない?忘れたのかな?」と思ったほどだ(^^;(いわゆる、メニュー写真との乖離の激しい一品)

そして、麺が底の方で固まっていた。ほぐれてないのだ。かなり煮すぎてしまったようにヤワヤワの麺が底の方で毛糸だまのように絡み合っているので、食べにくいこと、食べにくいこと(^^;

20191024_susanoo2.JPG
トドメは、「味が薄い」ことだ(^^;
カレーの味は、いわゆる「蕎麦屋のカレーうどん/そば」のアレである。スパイスの効いた黄色い汁ね。基本的に俺は嫌いではない。ていうか、カレーそばとかで「普通のカレー」をかけて出してくる店は「手抜きしてんじゃねえぞ」って思うくらいで、「素戔男尊(すさのお)」のカレーそばは正統派といえる。

しかし、なんか出汁が足りないっていうか、味が薄いのである。出汁を入れ忘れた味噌汁みたいに。

料理が出てくるまで異常に時間がかかっていたので、なにかアクシデントがあったのかもしれない。皆、肉ランチを頼んでいるのに、我々だけ「カレー南蛮そば」だったので、厨房がバタついたのかもしれない。そのため、本来の味ではなかった可能性もあるが、でも、あの卵の有様を見たら、もう一度試してみようって気にはならんなあ。

というわけで、巫女さんたちの接客も悪くないし、値段も安めで(スピリチュアルな怪しさを除けば(^^;)良い店だと思うけど、わざわざもう一度スピリチュアルな趣味のまったく無い我々が食事に行くほどの価値は見いだせなかった。残念である。

まあ、美味くなかっただけで、極端に不味いって話でもないので、スピリチュアル趣味な方であれば許せるレベルの味なのかもしれないことは最後に記しておく。
十日市にあった中国人スパイ養成機関の隠れ蓑である「天成元(てんせいげん)」という中華料理屋が店を閉め、安くて味も悪くないと評価していた俺的には大変残念だったんだけど、そこに居抜きで新しい中華料理店が開店した。

「中国料理 喜祥(きしょう)」である。

20191122_kisyou1.JPG
入り口にある看板を見ると、店の主力メニューが紹介されていて、安いランチもあるようだ。
俺はさっそく「一入恐(いちいりきょう)」のMイさんに同行を依頼し、先々週末に訪店してみた。
ちなみに「一入恐」は「社団法人 一人で入るのが恐い店に一緒に入る会」の略である。

注文したのは「海老ワンタン+チャーハン定食」700円である。

「喜祥」と「天成元」の違いは給仕のおばちゃんの元気さだ(笑)
「天成元」のおばさん〜というかお姉さまという感じの凛とした女性だったが〜と比べると、随分庶民派なおばちゃんになった(笑)
大きな声で、かなりフレンドリーにタメ口で話しかけてくるが、まあ、嫌いではない。
店の中に「定食はどれでも白いご飯、おかわり自由よー」と若干たどたどしい日本語のおばちゃんの声が響く。

しかし、そんな定食屋のおばちゃんなのに背が高くてスラッとスタイルが良い(笑)
怪しい。この店も中国共産党のスパイ養成拠点かもしれん。
Mイさんは「もしかしたら、前のスパイが任期を終えて国に帰り、交代要員が来日したのかもしれませんね。スパイが変わる毎に店名を変えるのかもしれませんよ」と言われていた。
そうかもしれん。さすが「一入恐」の人は何度も死地を経験しているので読みが深い。

で、料理の方だけど、ええ、ええ、これが普通に美味かった(笑)

ワンタンは美味いし、具もたっぷり包まれボリュームもある。これで白いご飯との組み合わせで550円(但し税別)なら安いだろう。税込みで600円くらいだが、ご飯はおかわり自由だしな。

Mイさんは「海老ワンタンなのに海老が入ってない」と悲しげであったが、俺のワンタンにはしっかり入っていた。
2つほどは、噛み切るときにブリッと身の感触が歯から伝わってくるほど大きな海老だった。
もしかしたら、Mイさんは警戒されたのかもしれんな、スパイに(笑)

20191122_kisyou2.jpg
ちなみに、器はもう少し考えた方がいい。ワンタンが入っていたのは、温かい日本蕎麦に丁度良さげな丼だった。
なんか、一挙に自宅で食ってる感が出てしまっていた(^^;;
せっかく味はいいのに(^^;;

この地の中華屋は、「天成元」、いやその前の「喜楽」の頃から、料理も接客もコスパも全然悪くないのに客があまり入らない不思議な状態が続いているが、やっぱ本業のスパイ活動の方に影響がでないようにコントロールしとるのかね?

もっと別の料理も食べたくなったので、今度は一人で訪ねてみよう。
晩酌セットというのもあるようだ。

このアーカイブについて

このページには、2019年12月以降に書かれたブログ記事のうちお店カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはお店: 2019年9月です。

次のアーカイブはお店: 2020年1月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。


2020年1月: 月別アーカイブ

月別 アーカイブ

電気ウナギ的○○ mobile ver.

携帯版「電気ウナギ的○○」はこちら