田舎生活: 2015年9月アーカイブ

先週土曜日もふらふらと家の近くを散歩しながら栗や柿を採集。

栗は茹でて、柿はそのまま皮だけ剥いて、子供たちの朝飯にデザートとして出したけど、長男も次男も微妙な反応。
近頃の子供の舌には、こういう淡い甘味というのは受けんなあ(^^;

20150926_aki1.JPG
娘は栗はバクバク食べたけど(結局拾って帰った栗の 2/3 は娘が食べてしまった(^^;)、柿は残してる。

「なんで柿食べんのん?」
「変な味がするんよぉ」
「はぁ?変な味なんかするかいや。(試しに娘の皿に残った柿をパクっ)うわ、変な味」

・・・って、これ、お前がキャベツの千切りにかけたドレッシングの味やんけ。
そりゃ、酸味のあるドレッシングには淡い柿の甘味は合わんやろう(^^;
なんか腹が立ったので、今週末にもまた出してやろう(笑)

しかし、この時期の田舎は食うものには困らんなあ。
柿、栗、いちじく、あけび・・・その辺を歩けばなんぼでも手に入る。
秋は田舎でホームレス生活、それから冬には都市に移動してホームレス生活・・・というのがいいね。将来のために覚えておこう。

ちなみに栗を茹でる時は、

・洗った栗を、水に 30分程度浸しておく。
・しっかり1時間は茹でる。最初は強火で。あとはまああんまり弱火じゃなければ適当に。
・茹で上がったら、そのまま(水を入れたりせず)自然にお湯が冷めるまでほっておく。

こんな感じで。

一番大切なのは、最後の「冷めるまでそのまま放置」という点だね。
お湯を捨てたり、冷水を入れたりとかはご法度で。そのまま放置しとくことで、渋皮なんかがすげえ剥きやすくなるよ。

「放置プレイ」というのは男女間のプレイとしてもかなり高度な部類に入りますからな。ぜひ「放置」をマスターしよう!
昨日、ヒヨドリを撃てる場所を探して散策したという話を書いたけど、猪の罠を仕掛けられる山も近くで探している。
罠を仕掛けちゃうと、平日は、親父にでも代わりに見回りしてもらうしかないので近場の山で・・・と。

まずは、国道437号線沿いの一番行きやすい山に入る。

20150916_yama.JPG

これがもう、日頃まったく手入れをしていない山だもんだから、伸びた小枝や倒木が行く手を阻み、鋸や鉈でそれらを切断・排除しつつ先に進む(^^;
最後はそうした枝や木で出来たトンネルをくぐってやっと山の中に入れた(^^;
猟期までに「しご」をせんにゃあいけんのお(^^;

20150921_yama1.JPG

で、早速、栗の木のまわりに獣の足跡をいくつか発見。
写真ではわかりづらいけど、丸く枯れ葉が沈んでいて明らかに足跡。お、こりゃ猪か?と思って猟師の先輩であるK5君にも「猪の足跡発見」とかいう話をしたんだけど、もう一度よくみると、そのまわりにも足跡がいっぱいあって、歩幅からすると小型獣のような・・・
うり坊か・・・たぬき・・・かな(^^;

20150920_yama2JPG.JPG

若干がっかりしつつ更に登っていくと、今度は「ヌタ場」っぽいものに遭遇。
明らかに土がおわん型に削り取られてる。
おお!猪か?と思ったんだけど、でも、全然水っ気が無いし、大きさもやっぱ猪が身体をこすりつけるには少し小さいか・・・
まだ掘り起こされた土が新しいし、人がしばらく足を踏み入れてなかった場所だから、獣が作ったくぼみってことは確かなんやけどなあ・・・

取り敢えず、何か居るみたいなんで、一応罠仕掛けてみるか・・・

いやあ、でも、こうして山の中を歩きながら獣の痕跡をあれこれ推理するの楽しい。

こんなに楽しいのなら、もっと若い時に猟師になればよかったわ(笑)
猟期を前に、家の近場でヒヨドリやヤマバトを撃てるところないかなあ・・・と散策。

20150921_soo1.JPG
しかし、ヒヨドリってホント、銃を撃てないところにばかりいるよなあ(^^;
家の近くにはあんなにいっぱいいるのに、ちょっと山に入るともう姿がまったく見えない。
今日も結局、うちの一番奥にある田んぼの近くの山で、「ほっほ~ほほ~、ほっほ~ほほ~」と鳴くヤマバト二羽を確認できただけだった。

あの辺に、冬になったらみかん置いてヒヨドリをおびき寄せるか(^^;

しかし、猟師になってよかったなあと思うのは、こうして山などの自然に興味が出てきたこと。

いや、ホントに、俺、人生50年、まったく田舎の風景なんかに興味なかったからね(笑)
自分が住んでる田舎の川に、どんな魚がいるのかとか、山にはどんな動物がいるのかとか、そんなことを考えたこともなかった。
川や山を生き物が生きている場所って認識してなかったんだな。もちろん、論理的に「そういう場所」だということはわかっていたけど、それが自然に意識に浸透はしてなかったね。

20150921_soo2.JPG
だから、自然と共存、共生とか、そんなこともほとんど考えたことがなかった。多分、俺みたいな人間が平気で自然を破壊するんだと思うね(笑)
「自然を楽しむために、この山削ってキャンプ場にしましょう!!」とか(笑)

でも、「猟の獲物のことを考える」過程で、自然と人間の関わりを色々考えるようになったわ。いや、それが即行動に出るわけではないけど、でも、なるべく自然に対してはローインパクトで、それでもなるべく自然の恩恵は受けつつ生きていきたいと考えている。

この「自然の恩恵は受けつつ」という部分が大切だよね。共生だ。

こう考えるようになれたのは、ホントに猟師になったからこそ。

20150921_soo3.JPG
「でも、銃で撃って動物を殺すんだろ!!」って言う馬鹿を納得させる知識をまだ俺は持ちあわせていないので、そういう馬鹿には「うるせえ。この短絡思考馬鹿」としか言えないんだけど、銃猟も立派な「人間と自然の関わり」です。馬鹿にはわからないと思うけど。

まあ、そんなことを考えつつ里山をめぐり、いちじくを見つけそれを食い(うちのいちじくの木だから(笑))、柿を見つけそれを食い(うちの柿の木だから(笑))、大きく実って落ちた栗を拾う(うちの栗の木だから(笑))。

俺は都会にも田舎にもそれぞれ良いところ、悪いところがあるのを知っているから、今までこういうことはあまり言ったことがないんだけど、「田舎っていいな」と近頃本当にそう思う。

あ、でも、祖生の山にオフロードバイクのコース、作りたいんだよなあ(笑)
息子をカヌー同好会の練習に送っていった帰りに、ちょっとだけ中山湖(中山川ダム)の周りを散策。

20150913_nakayamako1.JPG
基本は「朝飯食いすぎたかも。ちょっと歩いとこ」なんだけど(笑)、ついでに、猟期を前に「木に止まったヒヨドリ」なんかを発見する訓練も・・・とか思ったり(笑)

中山川ダム周辺は平成28年10月まで銃猟禁止区域なんで(まあ、28年10月になったらまた10年延長されるんだと思うけど)、どっちみちここで猟をするわけにはいかんのでね。あくまで訓練ですよ。

しかし、こういう散策を何か気持ち良いなあとか思うようになったとは、俺も歳をとったなあ・・・
ついつい勃起力なんかもまったく衰えないので若いつもりでいたが、心は初老ですよ。
ああ、緑が目に染みるぅ。

それと、この間高森高校科学パソコン部の子にキノコの話を色々聞いたので、足元のキノコが気になるぅ(笑)
ほんま、色々気持ち悪い、多分、食べたら死ぬんだよね?みたいなキノコがいっぱい生えてるなあ。

20150913_nakayamako2.JPG
まん丸いのとか、色が明らかに毒なヤツとか。
こんなことなら、キノコの研究者になればよかった(嘘)

しかし、木に止まった鳥ってなかなか見つけられんね(^^;

目の前をヒヨドリがぴよぴよと集団で飛んでいくので目で追っていくんだけど、木に止まってしまうともうどこにいるのかわかんねえ(^^;ぴよぴよと鳴き声はするのに(^^;

俺も、人生の半分は広島のコンクリートジャングルでアーバンシティライフ(笑)を送ってきたからな。狩人の目は随分と退化してしまっているのだろう。

もっと自然に目を向け、自然に慣れないといかんな。猟師として(笑)
なんか最近自宅のPCが良く固まるようになって、その時には決まって内蔵ディスクが「テラっ、ティラティラ・・・」と「ああ、これ、壊れる前の音や」的サウンドを響かせるようになったので、急遽バックアップをすることにした。

ここ最近忙しくて全然してなかったからな(^^;
いや、仕事関係のファイルはちゃんとリアルタイムでバックアップしてるんだけど、写真とかのデータがね。

で、ただいまバックアップ中。
その最中に、古いデータなんかを眺めてたら・・・

ああ・・・これ・・・

長男坊が小学校に入学した日の写真や。9年前か。

20060410_soohigashi.JPG

入学式の前に一旦教室に入って待機してた時の写真だったかな。
まだ教室には同級生の女の子が一人しかいなくて、息子はただ黙って黒板に書かれた新入生へのメッセージをじっと見てたんだよなあ。

がらーんとした教室にポツンと座る息子を見て、祖生に帰ってきてよかったのかどうなのかと考えていたのを思い出したわ(^^;
うちは、長男坊の小学校入学を機に祖生に帰ってきたからね。

なにせ、長男坊が通っていた広島市内の幼稚園は市内でも有数のマンモス幼稚園だったので、いつも周りには沢山の友達がいたからな。それがいきなり同級生 7人の祖生東小学校に入れて、いやあ、ほんまえかったんかいなあ?と。

やっぱ、勉強でもスポーツでも競争相手が多い方がのびるだろうし・・・とか。

でも、今となっては杞憂だったね。

田舎ならではの苦労も子供なりにあったのかもしれないけど、それは都会に行けば別の形の苦労があるだけのことで、子供はどんなところでも順応してしっかり育つね。大人はただ手を出し過ぎないように側に寄り添っているだけでええわ。

てか、反対に大人の方が順応できなくて(田舎の良いところ悪いところをしっかり理解できずに)テンパっちゃうんだろうな。子供の心配をする前に、まず己の心配をせえってことだな(笑)

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