この間の日曜日の夕方。
俺は家族を祖生に残し、一人で「ラーメンよしい」の入り口の戸を開けたのであった。
いや、家族も誘ったんだけど、「そんな怪しい店はいや」と言われちゃって(^^;、なので、俺一人で行ったんだけど、その代わりに家族の晩飯は俺が奢ることになったのだ。
ま、結局、俺がラーメン食って帰ってから、また岩国旧市街とかに食べに出るのも面倒くさいと嫁さんが言うので、「ほっともっと」の弁当でいいことになったんだが。ラッキー(笑)・・・って、話がずれてしまった(^^;
話を戻すが、俺はデッキバンを「ラーメンよしい」のだだっ広い駐車場に滑り込ませ、車の中から店の様子を窺う。
提灯にも火が入っているようだし、たしかにやっているようだ。
車を降りて店に向かうと、入り口近くにつながれた白い雑種(?)の犬が吠える、吠える。それなりの大きさの犬が狂ったように吠えまくるので、これ、犬が苦手な人は絶対店に近づけんで(^^;
少々の大型犬が向かってきても、正確に急所である眉間に正拳突きを食らわせる自信がある俺でも若干恐怖を感じたほどやし(笑)まあ、ほんとは正拳突きなんかできんけどね。美術部出身だし(笑)
いやぁ、この客を拒絶するかのような飼い犬の素行からして、まだ店に入ってもいないのに、もう怪しさ満点ですよ!!
で、まるで普通の民家の玄関のような引き戸を開け、異次元空間、「ラーメンよしい」の店内に入る。
・・・あれ?いや、まあ、色々ツッコミどころはあるんだけど、でも、思ったより店内も清潔だし、そんなに特別変わった感じもないな。田舎にこういう感じの食堂ってたまにあるよなあ。
いや、ちょっと拍子抜けやなあ(^^;
コンクリート打ちっぱなしの床に、6〜8人がけの大きなテーブルひとつと 4〜6人がけのテーブルがふたつ。
ただ、驚いたのは焼酎の充実ぶり。
いや、こういう田舎の店に行くと、店主がそもそも酒飲みで、とりあえず酒であればいい人で、日本酒は大手清酒メーカーの三倍増醸清酒、いや、今の法律だと二倍増醸清酒か。それを好んで飲むし、焼酎は「割ること前提」の甲種しか置いてなかったり、いいとこ「二階堂」と「白霧島」を置いてるくらいの、そんなのが多いと思うんだけど、ここはすごい。
壁一面の棚にずらっと並んだ焼酎。お、俺の好きな「山ねこ」なんかも置いてるな。
これは、飲みにこないと行けない店だねえ。
壁に貼られた酒のツマミメニューにも「鶏干し肉」などなかなか魅力的なのが並ぶ。
ただ、焼酎はけっこうお高めですなあ。特に銘柄指定せず「焼酎 一合 八◯◯円」と書かれている。まあ、銘柄によってはそうなんだろうけど、「白霧島」とかでもこの値段取るんかね?ちょっとそこは気になる。
日本酒は一杯 500円だそうな。
今回は車で行ったので飲むわけにいかんけど、今度、高森の友達誘って飲みに行ってみようてえ(笑)
さて、ラーメンメニューは、
ラーメン 500円
塩ラーメン 500円
チャーシューメン 600円
塩チャーシューメン 600円
の四品。
それぞれ、スープは「こってり」「あっさり」のリクエストに応えてくれるようである。
ま、初めての店なので、特に味付け指定はせずに「塩ラーメン」を注文。
この店では、出来上がったら厨房のカウンターまで自分でラーメンを取りにいかないといけないようだ。
食べ終わったら、自分で食器の返却口まで持っていく。割り箸は足元のバケツに捨てる。店主一人でやってる店なので、まあ、こうするしかないわね。
で、ラーメンの味だけど・・・
普通だった(笑)
驚くほど普通だった。麺の茹で方なんかもバッチリで、こういう店なんでぐだぐだに「煮た」年寄り向けのラーメンが出て来るんじゃないかと心配だったのだが、何から何まで定番の材料できちんと作られた、ごくごく普通のラーメンが出てきた(笑)
いや、ほんとに、まったく「個性の無い」塩ラーメンはこうあるべきっていう、ほんとに平均的な塩ラーメンなのである。非の打ち所のないラーメンだ。ただ、「よしいのラーメンは・・・」という会話は成り立たない無個性さである。
うーん・・・評価しづれえ。いや、このブログは偉そうに食い物屋の評価をするブログじゃないんだけど、それでも自分自身の備忘録として「ちょっと◯◯な味の強いスープで」とか「これほど美味い◯◯は食ったことがない」とか書いておきたいじゃん。
普通の塩ラーメンでした。
これしか書けん(^^;
こんなに怪しい店で、こんなに普通のラーメンが食べられたというのは、ある意味すごいことなんだろうけど(笑)
しかし、ま、それだけに、もう一度訪店して、今度は「ラーメン」を食べてみないといかんだろう。そこに何か「よしい」らしさがあるのかもしれない。
つーか、誰か飲みに行こうよ!「ラーメンよしい」に!!