お店: 2017年11月アーカイブ

今回、一番の訪店困難店は大須賀町、いわゆる「エキニシ(駅西)」の「ドラ☆キチ」だった。

ついつい、営業日が「金曜、土曜のみ」の「宮島ビール スプラウト」に眼がいっちゃうんだけど、実際の「立ち呑みん祭」戦士最大の敵は「ドラ☆キチ」だったのだ。

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「そもそも入れない(収容人数、たったの 8人)」「やっと入っても、色々店のしきたりがあって、ちゃんとしないと怒られる」というムッチャ敷居の高い店である(笑)

あ、怒鳴ったりする感じじゃないので、気の弱い人、そこはご安心を(笑)

この日、「金曜日の夜に入店など不可能かもしれんな・・・」と大須賀町に入った俺は、「ドラ☆キチ」と同じくカウンター席が 8人分しかない「大国ホルモン 大須賀店」にすんなり入れて浮かれていた。「こりゃ、ドラ☆キチも楽勝では?多分、昨日が祝日だったから、いつもの金曜日とは違うのかもしれんな・・・」なんて推測したりして。

大間違いだった・・・

19:30頃一度覗いてみると満席。「駄目っすかね?」とカウンターの中の大将に聞いてみると、一応客席をさっと確認し、「うーん」と考えた結果、「ごめんね」と(^^;

仕方ないので、しばらくエキニシを放浪する。
「小腹も空いたし、ラーメン屋にでも入って時間つぶすか・・・」とも思ったのだが、この時、財布に既に千数百円しか残っていないことに気づく(^^;
他の店で時間をつぶすどころの騒ぎではない。ちゃんと考えて飲まないと、「ドラ☆キチ」で「すみません。お金が足りません」となってしまう可能性すらある。
ええと、ごめん。52歳の社長ですけど?なにか?

結局、20分くらいエキニシを彷徨い、更に店の前で 20分くらい待って、やっと客が 2人出ていった瞬間に再訪した。

いえーい!!ついに「廣島立ち呑みん祭2017」最後の一店を攻略したぞ!!(実際には「寅卯」が残ってるけど)

しかし、大変なのはこのあとだった。
生ビールを注文し、それから適当に肴を注文しようとしたところ、大将が「ちょっと待て」という仕草をして注文を受けてくれない。そして、黙って俺の背後の黒板を指差す。

そこには刺し身など「なま物」のメニューが。
「まず、なま物を何か注文してくれんと、俺の機嫌が悪いのよ」と大将。ローカルルールか。あ、一応、大将は笑顔なので、気の弱い人、ご安心を。
刺し身の盛り合わせを注文すると、やっと大将の口から「ありがとうございます」の言葉を聞くことが出来た。

そこから大将が俺をいじる、いじる。
よく店のルールがわからずおどおどする俺をいじりまわす。ただ、これ、大将の「新しい客を場に和ませよう」というサービスだった気がする。
「さっき、覗いてくれたじゃろ?」と、俺が一回満席の時に来て、諦めずに数十分後に再び訪店したことを喜んでくれているようで、こうすりゃこれからもこの店で気分よく酒が飲めるよ的なことを、俺をからかいながら教えてくれた。

当初はさっさとスタンプもらって帰ろうと思ってたんだけど、大将があれこれ俺に話しかけてくれるおかげで常連さんたちとも話がはずみ、なんか楽しくて長居したくなった。
・・・が、残念なことに、俺の財布には千数百円しか入っていないのだ。

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ビール一杯と刺身盛りを食い終わったところで、まさに「宴もたけなわ」なのに「すんません。帰ります。スタンプもお願いします」と切り出すいたたまれなさよ(^^;
大将にも「え?そうなん?(スタンプのためだけに来たような客なら)店に入れんにゃあよかった」とか嫌味を言われたりして(もちろん半分冗談だけど)。

というわけで、やはり「立ち呑みん祭」最大の難関店だったのである(笑)

でも、純粋に立ち呑み屋としてみると、料理もちゃんとしてるのに安いし、大将は面白いし、常連さんたちもちょっと大人な人が多くて落ち着けるし、来月、財布の中身が戻ってきたら、また飲みに行ってみたいけど、なかなか席が空いてないだろうな?それに、入れば入ったで「あ、この間のスタンプ男」とか大将に言われそう(^^;

まあ、覚えちゃいないと思うけど、記憶力良さそうだったからなあ、大将・・・(笑)
「宮島ビール スプラウト」のエントリーで「ちょっと手違いがあって」と書いた「手違い」は、流川の「ざっそうあん もみじ」という店へ迷い込んでしまったことであった。

俺も色々疲れてたんだと思うが、「宮島ビール スプラウト」を訪ねるために、「宮島ビール、宮島ビール・・・」と思いながら流川を歩いている時に、宮島ビールの旗を目にし、いや、その店を「宮島ビール スプラウト」だと間違えたわけでは決して無いのだが、ごく自然に「もう、やってますか?」なんて店主に声をかけながら入ってしまった。

20171124_momiji1.JPG「立ち呑みん祭」を回ってる身としては、余分な時間の浪費と支出を伴う行為であったが、ホント、疲れてたんだろうな、俺。前日の勤労感謝の日も、普通どおりに出社して、22時前までひたすらプログラムの単体テストをやってたからなあ・・・精神的に擦り切れてたんだろうよ(笑)

ま、でも、この余計な行いは結果敵に正解だった。
この「ざっそうあん もみじ」という店、俺は気に入ったよ。

店主に聞くと、この 9月にオープンしたばかりだそうだ。カウンターだけの小さな店である。店の中は明るい。そういえば、ここのところ薄暗い立ち呑み屋でばかり呑んでいた。こんな明るいところで酒を呑むのも久しぶりだなあ・・・とか(笑)

流川界隈にある「雑草庵 安芸」「ざっそうあん せと」というのが姉妹店のようだ。
店主の店かと思ってたんだけど、経営者は別なんだね。雇われマスター的な感じなんだろうか?名刺の肩書は「マネージャー」となっていた。

売りは、広島の地ビールである「宮島ビール」と「海軍さんの麦酒」をどちらも置いていることだそうだ。確かに、どちらか一方を置いている店はいくつか思い浮かぶが、両方置いてるところはあんまりないかも。
他に、広島の酒や料理など、広島にこだわったメニューを揃えているということだった。
ちなみにビールは、ヱビスとサッポロ黒ラベルも用意されている。

とりあえず「宮島ビール ベールエ-ル」560円也と「わに軟骨」370円也を。
うわ、宮島ビールのベールエ-ル、なかなか美味い。ホップの香りがすごくするし、その香りになんかちょっと甘味も混ざってる。小麦のビールのバニラ香ほどではないが、このほのかな甘い香り、良いなあ。
ただ、味そのものはけっこう苦味が強いね。ヱビスみたいな苦いビールが好きな人には良いかも。俺ももちろん好き(笑)

それより感動したのが「わに軟骨」。千切りにされたサメの軟骨を梅肉ソースで和えたものだけど、このコリコリした食感が最高。軟骨だから当たり前なんだけど、でも、このコリコリ感はコリコリ軟骨世界でもかなり上位の身分の者ではないか?いや、変な擬人化してすまん、すまん。そのくらいお気に入りってことだ。

20171124_momiji2.JPGこんなものをビールと一緒にやってるのはもったいないと、ビールを一気に飲み干し、すかさず日本酒に切り替える。いや、宮島ビールが不味いわけではないからね。より美味しく「わに軟骨」を食べたいだけだ(笑)

というわけで、「賀茂金秀 特別純米」(広島県黒瀬町)を熱燗で。560円也。
「熱燗にして大丈夫な酒なら熱燗にして」とお願いすると、「ギリ、ぬる燗ならOKです」ということだったのでぬる燗でやった。

ああ、ぬる燗にした良い酒をちびちびやりながら、さっぱりした肴をコリコリ楽しむ。良いわ~。残業や休日出勤で溜まった澱が四散していくわあ。

このままこの店でほろ酔いになるまで呑んでいたかったが、俺は「立ち呑みん祭」戦士。後ろ髪引かれる思いで、「じゃ、次があるので」と 30分ほどの滞在で「ざっそうあん もみじ」を後にしたのであった(笑)
「立ち呑みん祭」もあと 2店(実際は3店だけど、ゴールは「寅卯」と決めていたので)となった俺は、流川から徒歩でエキニシ(駅西)に向かったのであった。
ただ、その足取りは重い。

20171124_daikoku1.JPGそう、残る 2店「大国ホルモン 大須賀店」「ドラ☆キチ」はいずれも「収容人数が一桁台」の小さな店でありながら超人気店。しかも大将やスタッフとの交流が楽しい、いわゆる「常連客が長っ尻してしまう」系の店である。
しかもそこに、昨今の「エキニシ人気」が追い打ちをかける(^^;
実際、この「立ち呑みん祭」期間中に二度ばかしエキニシに足を運んだが、どちらの店も満員で一人の入る余地もなかった。

「金曜日の夜に訪店するのは無謀かもしれんな」

俺は暗澹たる思いで大須賀町に入ったのであった。

が、「大国ホルモン 大須賀店」で奇跡が!
入り口のドア越しに中を覗くと、客は三名ほど。こんな状態、見たことない。奇跡や!俺はすぐに入店したのであった。

一応、メニューにひと通り目を走らせては見たが、実際のところ、この店で頼むものはほぼ決まっている。
飲み物は「大国れもん」で、あとは名物の「ればテキ」を含む串焼き 5本盛り合わせだ。
この店は小さな店なのに料理の種類は豊富だし、美味いものも多いが、長居するつもりでないときはこれがベスト。これだけでも「大国ホルモン 大須賀店」を味わったと言える。

「大国れもん」は、チューハイの上に広島レモンを凍らせ摩り下ろした氷が乗っており、爽やかな飲みくちで肉系の食事によく合う。けっこうドライなのでモツ系の肉の料理にも全然負けない。美味い。

20171124_daikoku2.JPGそして、食い物は豚ホルモン系の串が何と言っても美味い。
この日の 5本盛り合わせセットには、「ればテキ(肝臓)」「とんとろ(首)」「ほっぺた(頬)」「こぶくろ(子宮)」「てっぽう(小腸)」が含まれていた。どれもたまらん美味さだ。
特に、「三ツ星」で食べ損ねた「こぶくろ(子宮)」に在りつけたのが嬉しかった(笑)

店のお兄ちゃん(大将?)が俺のスタンプカードを見て「お!!すごい。あと少しじゃないですか!!」と言ってくれたので、「この店(大国ホルモン 大須賀店)が最大の難関だったよ。いつ来てもいっぱいで」と返すと、「え?マジですか?そういう時は言ってくださいよ。なんとか入ってもらいますから」と笑っていた。

来年も「立ち呑みん祭」に参加することがあれば、今度はぜひ満員でも諦めずに「入れて!スタンプだけでも押して!!」と声をかけてみよう(笑)
金曜日。ちょっと手違いがあって(結果的に「良い」手違いだったが)、この日一軒目に訪ねる予定だった「宮島ビール スプラウト」を訪ねることが出来たのは、この日の二軒目の店としてであった。

広島の地ビール「宮島ビール」のアンテナショップである。
もちろん、「廣島立ち呑みん祭」参加店のひとつだ。

20171124_miyajima1.JPGかつて「広島の怪しい立ち呑み屋NO.1」と我々に称されたあの「ほしの」が入っていたビルにある(笑)

それだけでも笑えるが、今回、「宮島ビール スプラウト」が俺たち「立ち呑みん祭」戦士の記憶に刻まれたのには他に理由がある。

なんと、営業日が金曜、土曜の 2日間だけなのだ。今年の立ち呑みん祭開催 20日間中、営業しているのはたった 4日間だけである(^^;
完全な「ひっかけ」やん(^^; 気付かず今週になって絶望感に囚われている人がけっこういるんじゃないか?そう、立ち呑みん祭終了の11/30まで、「宮島ビール スプラウト」が営業している日はもう無い・・・

この金曜日と土曜日が最後のチャンスだったのである。

だから、金曜日、もしかしたら遅くまで残業をすることになるかも・・・という恐れの有った俺は、嫁さんに「土曜日一人で広島行ってきても良い?」と事前に確認を取っていたほどだ。金曜日残業で行けなければ、翌日の土曜日に広島に出るしかあるまい・・・という覚悟だ。
まあ、嫁さんも流石に俺が立ち呑み屋を訪ねるために一人で広島に出るとは想像もしていなかっただろうが(笑)

実は「宮島ビール スプラウト」がこんなことになってしまったのには訳がある。

20171124_miyajima2.JPG「こんな営業日の店をぶっこむとは、立ち呑みん祭の運営も意地が悪い」と、「ナイス☆ユカリ」で常連さん相手に文句を言っていた俺にユカリママが教えてくれたところによると、当初、立ち呑みん祭に参加を決めた時点では普通の営業日の店だったそうである。
しかし、宮島ビールが運営する(?)、「宮島ブルワリー」のオープン日が 11/22 に決まってしまい、その準備に人手を取られ、「宮島ビール スプラウト」を毎日オープンすることが出来なくなったそうなのだ。それ故の金曜、土曜運営である。

まあ、そういう事情があるのなら許そう・・・(笑)

この日も社長が忙しくて顔が出せないということで別のスタッフの人が店を切り盛りされていた。

俺が学生時代、宮島で土方のバイトをしていた話などでこのスタッフさんとプチ盛り上がりつつ、「ヴァイツェン」500円也をいただいた。
そしてスタンプを・・・(笑)

やった!・・・これで 15/18個めのスタンプゲット!!

今回の訪店最難関店をこうしてクリアし、俺は洋々と次の店に向かったのであった。
本当の最強の敵はこの店ではなかったのだと思い知ることになるとも知らず・・・
水曜日。「ナイス☆ユカリ」の次に訪店したのは横川駅から中広通りを観音方面に数分歩いたところにある「Mon Coeur(モンキュール)」である。
「ナイス☆ユカリ」同様、「立ち呑みん祭」参加初日に空振った店だ。

20171122_moncoeur1.JPG一応、ビール(もちろん主に欧米系メーカーの)などもあるが、ワイン中心の立ち呑み屋である。日本酒も一本だけ用意してあるが、わざわざ「Mon Coeur」に来て日本酒飲む人いるんだろうか?(笑)
あ、もしかして「立ち呑みん祭」対策?ワインのことよくわからない人も回ってくるだろうからなあ・・・

俺もです(笑)

ワインのことは全然わからん。まあ、コスト的に呑めるワインもいわゆるテーブルワインだけなので、どれもこれも大した差があるとも思えんし。やっぱワインを楽しむにはそれなりの財力が必要。俺には敷居が高い(^^;

・・・が、せっかくワインの立ち呑み屋に来たわけだから、「雨後の月」(確か、この日置かれていた日本酒はそうだったような)を注文したくなる気持ちをぐっと抑えて、「本日の赤」400円を注文。(銘柄未確認)
この店はキャッシュ・オン・デリバリー(代金引換)なので、ワインが出てくる時に 400円を支払う。

去年訪ねた時は、すでにカウンターにいた三人くらいの常連さんと会話を楽しみながら、店の女性におすすめワインを教えてもらったりして充実した時間を過ごしたのだが、今年は少し様子が違っていた。

二階に団体客が入っているのか、俺が入店した 21時頃は店内はバタバタの状態だった。
三人ほどいる女性スタッフの全員が料理やワインを持って一階、二階を行ったり来たりしていて、その隙を窺っては注文をするという感じだった。

しかも、今年は先にカウンターで呑んでいた常連さんも楽しい人ではなかった。
なんか漫画家の能町みね子を連想させるような攻撃的な女性で、やたら飛び込みで入ってきた客の悪口を言ったり(店の人も常連なので無視は出来ないようで、一応「そうねえ」みたいに対応していたのが哀れであった)、頻繁にトイレにいくのだが、その度に俺にも「もう、邪魔」みたいな感じでガツガツ当たっていくし(確かに狭いけど、避けて避けられないわけでもない)、革ジャン着て俺より背も高いし、なんか怖かった(^^;

なので、「ワイン一杯飲んだらさっさと帰ろ」と思ってたんだけど、なにげにメニュー眺めてたら「豊栄産鹿肉のローストカルパッチョ」という無視出来ない一品が。即注文。650円也。

20171122_moncoeur2.JPGいい塩梅にローストされた鹿肉にワインビネガーがかけられ、粒マスタードやすりおろしたチーズが乗っかっている。
臭みなども一切なく、反対に言うとジビエとしては野趣味が足りないと思う人もいるかもしれないが、俺はこのくらいの味が好きだ。もちろん噛んでも噛んでも奥から湧き上がってくる強い旨味は野生のそれだ。これが 650円で食えるのが立ち呑みの醍醐味やね。

ああ、本当なら、このカルパッチョを褒めたりしながら、カウンターの中の若い娘さんたちと話がしたかったよ。

鹿肉とワインを平らげると、俺は入り口付近に仁王立ちして酒を呑む能町みね子の横を怯えるようにすり抜け店をあとにしたのであった。

絶対あの常連客が「はんっ、あのおっさん、ワインの味もなんもわからない(立ち呑みん祭の)スタンプ目当ての糞だったんだね」とかスタッフの話しかけてるんだろうなあ・・・と思いつつ(^^;
先週の月曜日から俺は「立ち呑みん祭」スタンプラリーをスタートさせたのだが、その出鼻を挫かれる形になったのが 2店目の「ナイス☆ユカリ」だった。

なんと、月曜日は休み(^^;

というわけで、やっとこの水曜日にリベンジをすることが出来たのです。

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長居をする気はなかったので、とりあえず生ビールとポテサラを注文。ところがこの日はポテサラは無し。代わりにスパサラを出しているというのでそれを注文した。

注文を終えると、ユカリママさんから「立ち呑みん祭?だったら先にスタンプ押しときます」と声がかかる。先に押しておいてもらえば押し忘れもなくて良い。
まあ、押して貰うのを忘れるほど酩酊したり、他のお客さんと盛り上がっちゃったりすることはないんだけど、でも、ほら、加齢で。物忘れがね(^^; 今回も、「ナイス☆ユカリ」で 13店目なんだけど、2回くらい金を払って店を出ようとして、「あ、そういえば」ってのがあったからね(笑)

20時すぎまで残業して、この店に入ったのは 20::40のちょっと前。
晩飯は夕方に天ぷらうどんを一杯食べただけだったんで、もうひとつアテを追加。「カキオイル」400円也。牡蠣のオイル漬けだ。
俺はもう少し塩気があった方が好みだが、オイルでてらてらと悩ましげに光る牡蠣そのものの味を楽しめる、牡蠣好きにはたまらない一品だ。

いやあ、しかし、「ナイス☆ユカリ」は常連さんの筋が良いね。
滞在時間 15分ほどだったので大した話はできなかったが、「立ち呑みん祭」に絡んだ話を常連さんの一人(帰り道なので、けっこうな頻度で寄っているとのこと)とした。俺の二、三年先輩くらいの歳の人だったが、時々話の流れでママさんに声をかけたりはするのだが、必要以上に話しかけることがなく、ママさんの接客を邪魔しない。

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これですよ、これ。常連、かくあるべき。
もう一人常連さんがいらっしゃったが(こっちは若い人)、この人も時々思いだしたようにママさんに二、三言話しかけるんだけど、それ以外は黙って酒を呑んでる。

今回の「立ち呑みん祭」関連のブログで散々「常連」といわれる客への不満を口にしている俺だが、別に常連であることが悪いと言っているわけではなく、「私、ここの常連なんだよ!この店のマスターとも仲良しなんだよ!!」アピールは格好悪いよってことと、仲良いからってずっと店主やスタッフに話しかけてるの、他の客が注文とかし辛くて迷惑なんでやめてよねってこと。
そういう客が多い店もあるが、ナイス☆ユカリはそんなことがなくて好感がもてる。

やっぱ、店の雰囲気ってのは客も一緒になって作り出すもんだからね。

さて、次の店に移動。飲み代は 1,220円だった。
「さむらい」を出て俺が向かったのは「福本屋」である。
と言っても、駅前レンガ通りにある「角打 福本屋」じゃないよ。
「さむらい」と同じ広島駅ビル ASSE 2階にある「立ち呑み 福本屋」だ。「角打 福本屋」と同じ会社が運営しているらしい。

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確かに、「角打 福本屋」とメニューは被ってるなあ。
「角打」の方の名物メニューが「どて焼き」なんだけど「立ち呑み」にもそれはある。値段も一緒。リーズナブルだ。

この日は、「ハイボール」400円、「串揚げ おまかせ5本」450円、「みそ玉」150円、それと多分(何かの煮込みなんだけど(^^; 記憶が・・・)「牛すじ煮込み」250円を平らげた。おまかせ 5本セットの 450円というのも「角打」と一緒やね。

味?いやあ、実は「みそ玉」(ゆで卵を味噌で煮込んだもの。これも多分)を注文した辺りから記憶が(^^;;
なにせ、この日 5軒目の立ち呑み屋だったんで(^^;; 全く味の記憶はございません。
牛すじ煮込みを「味、濃いな」って思ったくらいで(^^;; まあ、「角打」と味も一緒でしょう。悪くないと思う。

ま、不味けりゃ記憶に残ってるはずだしね(^^;

そうそう。バイトの女の子は可愛かったわ。いや、これもあんまり記憶に残ってないんだけど、Facebook にそう投稿してたんで(笑)

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串だけの「さむらい」と、色々なメニューを揃えた「福本屋」と、ASSE 2階でちょい飲み貧乏サラリーマンを取り合う激しい戦いが今後繰り広げられそうだ。
今のところ、まだ「福本屋」が「さむらい」の客を奪い取るところまではいってない感じだったが。

あ、ASSE 2階にはもう一軒「とくとく」という一部が立ち呑みスペースの店もあるが、「福本屋」や「さむらい」と比べると著しく料理が不味い。
同じ土俵で戦えるレベルでは無いな。それでも「とくとく」が好き・・・という客だけを相手に商売していく形になるんだろうなあ。まあ、場所的には一番いいところなんで、一見の客が来るからつぶれることもないだろうけど。
ちなみに、「福本屋」ができた今、俺がわざわざ「とくとく」に行くことはもうないだろうな。
バイトのレベルも全然違うしね。色々な意味で(笑)
この日 4軒目。全体では 11軒目の訪店となったのが、広島駅ビル ASSE 2階。東側の奥にある「さむらい」である。

20171120_samurai1.JPGまあ、ここは広島駅に用事があった時はたまに寄ることもあるので、特にこれといった感慨もなく(笑)、ささっと済ませて次に移動しようなんて思ってた。

だから、串も「ソーセージ」「ゲソ」「せせり」の三本だけ。これにチューハイで滞在時間 10分以内で移動や!!・・・と思っていたのだが・・・

一本目の「ソーセージ」が出てきたのが 10分後・・・
まあ、兄ちゃん一人で回してるみたいだから仕方ないか・・・そう。この時点で店員が一名しかいなかったのである。

二本目の「ゲソ」はその数分後に焼きあがった。
うむむ・・・10分以内とはいかなかったか・・・でも、20分くらいで移動できそうやな。そう思いつつスマホなど眺めながら「せせり」が出て来るのを待つ。

「んん?」ついつい夢中でネットの記事とか読んでたけど、気がつけば入店後 35分ほどの時間が経っている。「え?ええ?」二本めの串が出てきてから 20分くらい経ってるで。

「こりゃ、せせりは(注文が)通ってなかったんやな」と俺は判断し、勢いよく残りのハイボールを飲み干すと「じゃ、お勘定」と店の兄ちゃんに声をかけたのであった。
すると意外にも「まだ、せせりが出ていません」と。
「あ、通ってたんだ」と思ってよくよく見ると、いつの間にかもう一人店員が増えて俺のせせりを含めてコンロいっぱいに肉を並べて焼いている。

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この、俺がスマホばかり見ていたうちに出現した店員の方が先輩のようである。よくわからないのだが、最初からいた店員はソーセージやゲソは焼けるが、せせりなどの「焼鳥」は焼けないのかもなあ。
で、この先輩店員がうんこでトイレに篭っていたかなんかで、焼鳥系が全部後回しにされたのかも・・・

なんだよ。理由はわかんないけど、長く職場を放棄しすぎだよ!!・・・と、若干腹立たしさを感じつつ、出てきたせせりをパクリ。ああ、美味い。ま、許してやろう(笑)

結局、串三本とチューハイ一杯だけで 40分以上滞在するハメになってしまった(^^;

電車待ってる間にちょっと寄った・・・というシチュエーションだったら、大文句を言うてるケースやで、まったく。
「たまりBar」を出ると、そこから徒歩でてくてく向かったのが京橋町の「立ち飲み たつみ屋」。

今年の 8月に一度訪店し、(「寅卯」とかもそうだけど)日本酒を真面目に扱っている、料理も手を抜いてない(「塩麹漬けのサンマの塩焼き」、美味かったなあ)というところがすごく気にいったんだけど、場所が京橋なのでなかなか行けずにいた。
だから、「たつみ屋」が「立ち呑みん祭」参加店になったことはとても嬉しい。とりあえず「行くきっかけ」になったからな。

20171120_tatsumiya1.JPG店に入るとカウンターの真ん中に陣取り、目の前の壁にどーんと存在する酒リストに目を凝らす。たくさんの酒の中から、この日呑む一杯の日本酒を決めていく過程が楽しい。

注文したのは「初紅葉 純米酒 にごり酒」。一杯 400円。
山口県周南市の「はつもみぢ」という会社が醸している酒のようだ。米も「山口県産の西都の雫 100%」だって。山口愛のこもった酒だなあ(笑)
ま、広島でわざわざ地元山口の酒を呑んでいる俺も、随分な山口愛を露呈させているわけだが(笑)

こいつを冷酒でやりながら、肴には「鯖の燻製」(を、塩焼きにしたやつ)230円と「いかの一夜干し」380円をチョイス。
どっちも美味かったけど、「鯖の燻製」にはやられた。十分煙のかかった鯖を塩焼きにしたもので、普通の塩焼きの 3倍は美味いね(笑)。おかわりしようかと思ったくらい(笑)

「初紅葉」も癖なくすっきり飲めるにごり酒で、美味い肴に誘導されあっという間に飲み干してしまった。

次に選んだのは「金冠黒松 純米酒 にごり酒」。言わずとしれた我が岩国の酒。これも一杯 400円。

この時、実は俺の隣で 20代後半くらいの OL風の良い女が独り酒を楽しんでいた。ちゃんと好きな銘柄を持っているようだし、酒を呑んでいる姿勢もキリッと格好良い。なかなかの日本酒好きのようだ。
よーし、この女の横で、俺も格好良い飲み方見せてやるぜ!

「じゃ、この金冠黒松のにごり酒を、熱燗にしてもらえますか?」

20171120_tatsumiya2.JPGどうだ!!良いにごり酒を熱燗で呑むのって通っぽいだろ?(先週「炙り屋 はちすけ」で覚えたばかりの飲み方だけど(笑))どうよ?「そんな飲み方があるんだ?」って、ちょっと驚いたような顔でこっち見てたりするかな?そしたら、「あなたも一度試してみればいい」とか声かけようかな・・・なんて思いつつ女の方をチラ見すると、俺が横で呑んでいることすら認識してないんじゃないかってくらい完全無視でしたね(笑)

ま、「金冠黒松」美味かったからいいけどね、いいけどね。

以上でお代の合計は 1,410円。
美味い日本酒二杯に美味い肴二皿でこの値段は驚きだよね。
月曜日の 2店目は、「ビールスタンド重富」から徒歩で 3分ほどの「たまりBar」へ。
銀山町の電停を挟んで向かい側の幟町にある店。カウンターだけ。詰めても 10人くらいしか入れない小さな店だ。
昨夜も俺を含めてカウンターで 6名ほどが呑んでいたが、気分的にはもう満員、誰も来ないでって感じだった(笑)

20171120_tamaribar1.JPGカウンターについた俺は、「麦焼酎のお湯割り」400円と、「おでん盛り」240円、「ホタルイカ干物」(ママさんが炙ってくれる)190円を注文。合計 830円。安いなあ(笑)

「ホタルイカの干物」は 190円にしてはたっぷりな量だし、「おでん盛り」はレンジでチンなので熱々感がないのと、玉子が 1/2 という残念な部分はあるが、これで 240円なら文句の言いようがない。立ち呑み屋感があって良いしね。
ちなみに麦焼酎はキリンの「むぎ焼酎 白水」だった。まろやかな口当たりで美味いよ。麦の香りはせんけど(笑)

ママさんの話によると「今年は去年より(立ち呑みん祭で)回っている人が多い」ということだった。そうか・・・景品の当選確立が落ちたな・・・(^^; ま、盛り上がるのは良いことだけど。

「立ち呑みん祭」の話をきっかけに、隣で呑んでいた常連さんたちと立ち呑み屋の話を色々していると、話題が「ベック」のことになった。
「ベック」の 2ドリンク+2料理のセットが今年から 1,200円(200円アップ)に値上げされたという話をしていると、ママさんが「実はうちも今年から値上げをしている」といきなり告白・・・
これには、「何が値上げになっているかまったくわからん」と常連さんたちが驚いていた(笑)

20171120_tamaribar2.JPGツマミ類の中に 10円から20円値上げになっているものがあるらしいのだが、値上げ額が小さすぎて誰も気づいていなかったようだ(笑)
どうも、昨年値下げをした分を元に戻したようなので、そりゃ気づかんかも(^^;
「このままじゃコンビニでバイトした方がマシ」という財政状況になったので値上げをしたそうだ。なんか、ここのママさん、やることなすこと「ちょっと」可愛いのよね(笑)

去年も「まあまあ可愛いママさん」がいる店ってこのブログで書いてたな(笑)

帰り際に「俺、いつもは十日市界隈で呑んでるけど、この店(たまりBar)にも何回か来たことあるよ」と言うと、「し、知ってるわよ。見たことあるもん」とツンデレ少女のような反応が可愛かったのであった(笑)
昨夜は定時で仕事を終えることが出来たので、一気に「立ち呑みん祭」スタンプ収集を行おうと職場を出た。
金曜日に 1店しか行けなかったのが響いて、最初の週に折り返し点の 9店訪問のはずが 7店で止まっているからな。

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ただ、財布に 5千円と数百円しかない。
電車の定期が切れているので帰りの電車賃 970円は確保しておく必要があるが、残りのお金でどこまで回れるか・・・

不安は残るが、とりあえず銀山町の「ビールスタンド重富」に向かった。
広島に土地勘の無い人に説明しておくと、俺の現在の職場である土橋からは、本通や薬研堀、流川といった繁華街を横断した先にある街だ。正に広島を横断していく感じだが、徒歩でも 25分ほどである。もちろん健康のために歩いた(笑)

「重富」に着くと、すでに 7人ほどの人が待っていた。
店の中には 4人で囲める丸テーブルが 3つあるだけである。
この店はビールしか出てこない。ツマミ的なものも一切無い。ただビールを飲むだけの店である。
ただし、ビールの銘柄は色々変わる。それを重富さんが神業でグラスに注いでくれる。注ぎ方には 4種類ある。
ま、詳しくは Web ページをご確認ください(笑)

15分ほど待ってやっと入店出来た。

俺は「壱度注ぎ」をチョイス。ビールを受け取りつつ 500円を渡す。そして一気に飲む。最後の泡が喉を通っていく快感に眼を細め、「うほっ」と歓喜の声を小さくもらすとさっさと退散。おっと、スタンプは忘れずに。「重富」は「自分で押す」式だからね。
店への滞在時間は 5分ほど。

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「重富」では一人二杯までしかビールは飲めない。だから概ね回転は早い・・・はずなのだが、時々なかなかビールを飲み干さず、だらだら会話を続けて店内に逗まってる客がいるのよね。昨日も、一番奥のテーブルにいた 40代くらいのサラリーマン二人連れは、俺が確認できただけでも 30分は粘っていた。
「こんなシンプルなビールスタンドで呑んでる俺ら渋い」とか思ってるのかもしれないけど、格好悪いわ!
外で待ってる次の客のことも少しは考えろ。ビール二杯で 30分以上粘ってる馬鹿が。せこいだけじゃ、お前らは。

というわけで、「重富に 15分以上滞在するやつはカス」が正論。

ところで、昨日ビールを注いでたのは重富寛さんではなかく、歌舞伎俳優のような顔をした男性だった。
注ぎ方はかなり胴に入っていたので重富さんの注いでくれるビールとなんら変わらぬ美味い一杯をいただいたんだけど、(あまり「重富」にも行けてないので(^^;)俺は初見であった。
昨夜は、2年くらい前に某金融機関向けの開発に参加した時のメンバーさんと(つっても、俺入れて三人だけだけど)、中町の広島テレビのビルの前にある「炙り屋 はちすけ」という居酒屋で久しぶりにM会の集会を行った。(M会については秘密結社的なものなのでこれ以上の説明はしない(笑))

20171115_aburiya1.JPG大きな居酒屋を想像していたのだが、4人がけのテーブルが 2つ、3人がけのケーブルが 1つある他はカウンター席だけというこじんまりした店だった。
ただ、テーブルの配置は余裕を持って行われていて、窮屈さはまったく感じない。良い感じの店である。

この店に決めた理由は「日本酒が沢山揃っている」ということだ。
この時のメンバー、Uノさん、Mラさん、そして俺の三人が三人共日本酒好きなので、この条件はマストであった。
Web でMラさんが確認した時は常時40種類以上の日本酒を置いているという情報だったが、当日店主に確認すると 70種くらい置いてあるとか・・・

最初に、メニューを見ながら冷酒で「羽根屋」(富山)、「竹泉」(兵庫)、「玉川」(京都)をやったあとは、熱燗に切り替え。(ちなみに一番美味かったのは富山の「羽根屋」かな。富山県は嫌いだけど、酒は美味い(笑))

20171115_aburiya2.JPG燗をつけるお酒の銘柄は店主おまかせとする。
「どんなのがお好きですか?」と聞かれたので、「甘いヤツを」というと店主が頭を抱えてしまった(^^; やはり、まだまだ日本酒は「淡麗辛口」が人気で、甘い「良い酒」は数が少ないようだなあ(^^;

で、店主が「これがいいでしょう」と出してきたのが、島根県玉桜酒造の「玉櫻 純米 とろとろにごり酒」である。

「え?にごり酒で燗つけるの?」

実は、今までにごり酒を熱燗で飲んだことがなかった。
「にごり酒って熱燗にしていいものなんですか?」「いいですよ。甘くて美味しいですよ。」と。
いやあ、日本酒好きなんだけど、日本酒マニアじゃないからさあ。知らないことがいっぱいあるわ(^^; なんか、固定観念で「にごり酒は冷やしてコップで飲むもの」って思ってた。
ぬる燗で呑んだけど、見た目ほど甘味が強くなくて、ほのかな甘味を楽しめるなかなかの逸品であった。

この他にも、「鯉川 純米吟醸 鉄人うすにごり」(山形)や、名前を失念したけど甘酒並みに甘いどろどろのにごり酒などを熱燗で呑んでみたが、いやあ、にごり酒の熱燗、全然ありですわ~(笑)

結局、この後、7~8種くらい色々な酒を熱燗にして飲んだが、もう、美味い肴とともに、「これ、いけますね!」「むっちゃ美味いですね!」「なんすか?これ、最高っすね」みたいな調子で三人で大騒ぎしながら飲んだので、写真もメモも残っておらず、今となっては何を呑んだかまったく不明・・・(^^;

最後にこの店の売りである「炙り」についてちょっと書いておこう。

この店は、各テーブルに炭火のコンロが置かれ、自分で干物などをチリチリと炙って肴にする。

変わり種のスパムなんかも美味かったんだけど、俺のこの日の「炙りものベストスリー」は「しいたけ」「ホタルイカ」「一夜干しホルモン」かな。

「しいたけ」は傘の裏の部分に塩と日本酒が注がれており、日本酒が湯気をあげ始めたら食べごろ。サイズが小さいのでそのままパクっといくと、いやあ、酒と塩だけの素朴な旨味と椎茸の素材の味が相まって最高です。

20171115_aburiya3.JPG「ホタルイカ」は、昔サラリーマン時代に富山に出張するとよくホタルイカの沖漬けを食わされて、「なにがどう美味いのかまったく理解できん。富山県に美味いもの無し」と思ってたんだけど、干物をチリチリと焼いて食うのは最高に美味い。

で、一番美味かったのが「一夜干しホルモン」。まあ、広島人は「せんじがら」が大好きだからね。あれを軽く炙って食ってるとイメージしてみな。ね、美味いでしょ?食ったことなくても、美味いってわかるでしょ?

というわけで、けっこう酒を飲んだのもあって、お代は一人 6,000円ほど。懐には痛い(^^;
ま、これだけ美味い酒を呑んで、美味い肴を炙って食えばそんなもんじゃろう。

しばらく金欠なのでアレだけど、また懐が暖かくなったら来たい店だな。

ちなみに、バイトの女の子が可愛いです(笑)
「善吉」も良い立ち呑み屋である。
立町の「中の棚」周辺という家賃の高そうなところでもう十数年(20年近い?)営業してるんだから、それだけ皆に愛されているということだな。

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ただ、ここの常連さんたちは、ちと、煩い。いつも 3~5人くらいのじいさんが夕方から呑んでるんだが、店主と向かい合える入り口付近に固まってるもんだから他の客が店に入りづらい。

善吉の大将はすごく人柄の良い人だ。語り口も優しい。だから話をしたくなるのもわかる。だからといって入り口付近に固まったり、他の客が注文の声をかけづらいほど延々店主に話しかけてるのは「ホントに店を愛している常連の態度としてはどうなのよ?」と思う。

で、自分のブログの過去記事読んでみても、善吉の話の時は大概常連客への苦言を呈しているな、俺(笑)

昨日もそんな状態だった。
寅造を出てすぐに善吉に向かい、18:15頃着いたのだが、入り口から覗くとなんか結構混み合ってる。「ありゃ?満員かな?」と思ったのだが、試しに入ってみると、奥の方はガラガラである。やっぱりいつもの質の悪い常連たちが入り口でたむろしてたか(^^;

しかも、彼らの目当てが店主だけではなく更に増えていた。
バイトの娘が可愛いのだ。いや、見た目がアイドル顔とかそういう可愛さではなく、明るくて、人懐っこくて、その屈託の無さがなんとも可愛いのである。

俺がなにを注文するか悩んでいると、「もしかして初めてですか!?(初めて来てくれて)うれしー!!」と両手を広げ、抱きつかんばかりに歓迎してくれるのである。
そりゃ、わしらみたいなすっかり女っ気は無くなったけど性欲は残っている中年・初老の男を虜にするよね(笑)

常連のじいさんたちがこの娘と会話を楽しみたくて、更に厨房の出入り口付近に固まっちゃうのも仕方ないか・・・(^^;;;
お勘定の時、思わずバイトの娘に「この店は君の笑顔でもってるなあ」と言うてしまいましたよ(笑)

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んで、注文したのは 600円の「おでんセット」と 300円の「揚げたこやき」。前回訪店時に、「次に善吉行った時は、絶対 600円セットを頼んでやろう」と思ってたんよね(笑)
おでんセットの飲み物は「善吉サワー」をチョイス。これ、カシスサワー?日頃サワー類を飲まないのでよくわかんないけど、あんまり食中酒って感じではなかったな(^^;
(<追記>立ち呑み仲間のH口君によると「紫蘇エキス+クエン酸」の焼酎ソーダ割のようです)

おでんセットに玉子が入ってなかったのは寂しかったが、餅巾着も入っていてボリューム的には十分。揚げたこやきには小さなチューブのマヨネーズがついてきて好きなだけぶっかけられるのでデブ歓喜な一品(笑)

税込み価格なので、〆て 900円也。安いなあ。

今度は「立ち呑みん祭」関係無しにゆっくり呑みにこよう。いや、安いからではなく、バイトの女の子に会いに(笑)
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昨日は 19時から職場の方との呑み会があったのだが、その前の時間を利用して「廣島立ち呑みん祭2017」の店を訪問。
本通の「寅造」に 17:50 頃到着。もう店は開いている。そうか、16時開店なんだ。

早速、「角ハイボール」350円を注文し、さて、何を頼もうかと壁に貼られたお品書きや、今日のおすすめメニューなどを確認。
やっぱ、多くの店を回るには、一店、一店の滞在時間はなるべく短くするのが吉。となると、焼き物は避けたほうがいいだろうなあ・・・と。実は、「ちゅうかなやま」で焼き餃子を頼んでしまって、けっこう待たされたのを反省していたのだ。

そうすると、俺の眼に飛び込んできたのは「白子揚げ出し」400円也。
いやあ、白子、好きなのよね。いや、まあ、皆さんもお好きでしょうけど(笑)
もう一品、すぐに出てきそうな「なめこの辛子高菜和え」250円も追加で。

白子の揚げ出し、やっぱり美味かった。

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カリっとした衣の奥の、ねっとりした舌ざわりの濃厚なクリーム。おお、精がつく、精がつく(笑)
変な臭みもなく、上品な味わい。こんなものが 400円で食べられるのが立ち呑み屋の醍醐味やね。

なめこと辛子高菜和えの方は、うーん、あんまり味的にはなめこと辛子高菜、合わないかも。
でも、ひんやりしたなめこのぬるぬる感触、楽しい(笑)いやらしい食べ物だなあ。くすくすくす・・・

「寅造」は食べ物の種類も多くて楽しいよね。今度はゆっくり訪店しよう。

とりあえずこの日は 15分ばかりの滞在で終了。お代は〆て 1,080円也(寅造のお品書きは税抜き価格)。
「みつ」でお好み焼きを食べて、十日市の中の路を通って仕事場に帰る途中、以前から「居酒屋があるなあ」とは思ってたんだけど、表のガラス越しにチラっと覗くと、なんかあんまりお客さん入ってないみたいだし・・・と訪店を躊躇していた。

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やっぱ、ある程度他の客で賑わってないと、俺みたいな独り呑み戦士はちょっと入りづらいのよね。特に俺は店の人と特に仲良くなろうって気がないし、できれば酒呑んでる時、知らない店の人に話しかけられたくないし、わいわいとした喧騒の中で独り飲みたいの(笑)

・・・が、この月曜日、横川で一杯やった帰りに前を通ると、珍しくテーブル席に座った常連ぽい老夫婦が楽しそうに給仕のおばさんと話をしている。ああ、これなら俺の孤独は担保できるな・・・とついに入店したのが、十日市の居酒屋「なずな」である。

本日のおすすめに「しめ鯖」780円があったのですかさず注文。飲み物はビール(生中)480円で。それに「漬物盛り」420円もつける。

カウンター席に座ったのだが、ショーケース等で隠れて大将の顔は最後まで見れなかった。なのでどんな人なのかいまいち謎なのだが、料理の腕は確かだと思う。

付き出しで出てきた小さな天盛りも美味かったし、漬物もどれも良い漬かり具合だし、しめ鯖の切断面もきれいで、大将はなかなかの板前さんなんじゃないかと思う。顔は見えなかったけど(笑)

いやあ、しかし、しめ鯖と漬物をつまむのにビールにしたのはちょっと失敗だったな(笑)
この前に訪ねてた「山中酒店 角打ち部」で熱燗と大吟醸をやってたので、最後は軽くビールで〆るか・・・なんて思ったんだけど、しめ鯖と漬物なら日本酒だよなあ。

というわけで、無理やりビールをさっさと飲み干して(^^;、結局「亀齢」を熱燗で。一合で 400円くらいだったかなあ。

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しめ鯖は、正直もう少し酢が効いてる方が俺好み。けっこう、繊細な味付けだった。でも、青魚の臭みは一切なく、きちんとそのほのかな酸味と鯖の肉の味が楽しめる一品だった。

料金も高くないし、料理もそこそこのレベルのものが出てくるので良い店だと思うが、他にもまわりたい店がいっぱいあるから、もう一度この店を訪ねることがあるかどうかは微妙。日本酒の品揃えがあんまりなかったので、俺の琴線には触れなかったのよね。
他の人に「こんな店」と説明できるような個性にちょっと欠けるところもあるかな・・・

でも、十日市を去る前に「気になってた店」に訪店できてよかった。

実は、この12月いっぱいで十日市の仕事場を引き上げる予定なのよね。
まだまだ、気になってるけど行けてない十日市界隈の店、いっぱいあるんだけど、さすがに全部はまわれんなあ(笑)
さて、今年の立ち呑みん祭。横川ブロックの 2店目は「山中酒店 角打ち部」であった。

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今年から新たに参加された店だ。
酒屋さんがやってる本物の角打ちである。
昨年の 9月から始められたため、「立ち呑みん祭2016」には参加できなかったそうだ。

酒は何でも揃っている。
日本酒や焼酎の他、ワイン、スコッチ、バーボンなどの洋酒もある。全部「量り売り」だ。

もちろん、俺は日本酒。

まずは「瑞冠 はぐれわっぱ」。一合 330円。
山田錦の等外米を 30%精米した大吟醸相当の酒だけど、店主から「熱燗にしてもいけますよ」とのお言葉。だったらもうこの時期、熱燗しかないわ(笑)ぬる燗でお願いする。
しかし、30% 精米の酒を熱燗!!?

・・・普通に美味かったです(笑)

肴はいわし味噌漬けの缶詰購入。キャッシュオンデリバリーなので(「角打ち」なら当たり前だけど)、酒代 330円+缶詰 200円の計 530円をその場でお支払。

いやあ、この店、店主も奥さんもいい人だわあ。店の雰囲気もお二人の人柄が出てて何か暖かいっすな。

この日は常連さんが一人、先に飲まれていたんだけど、その人が学生時代、ブラバンでトロンボーンを吹かれていたそうで、金管楽器の話を聞きつつの一杯となった。俺自身は金管楽器は一切吹けないんだけど、楽器の話を聞くのは好きなので、美味い酒が飲めましたわ(笑)

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なもんで、角打ちで飲む酒としてはお高めの、一杯 500円の「瑞冠 純米大吟醸 いい風」を。酒米は「広島雄町」という改良雄町だそうだ。これはさすがに冷酒をワヰングラスで。
ただ、これは「淡麗辛口」な酒なんで、俺好みではなかったなあ。でも、ホントに店の雰囲気が良いので、美味しくいただきましたぞ。

時計を見ると 21時10分。「ここ、何時までなんですか?」と聞くと、店主が申し訳なさそうに「実は 20時30分までなんです(苦笑)」と。「でも、大丈夫ですよ。ゆっくり飲んでいってください。」なんて言っていただいたのだが、「いや、そんな、すんません。すんません。」と俺は頭をペコペコ下げつつ、グラスの「いい風」を飲み干したのであった。

「立ち呑みん祭」関係なしに、また飲みに行きたい角打ちの店だなあ。
今年の「廣島立ち呑みん祭」は期間が短い。
平成29年11月11日(土)~11月30日(木)である。

昨年は10月10日(月)~11月11日(金)の一ヶ月間だったが、今年は 20日しかない。
昨日寄った「山中酒店」の店主の話だと、カープの日本シリーズを外してこの日程にしたのだそうだ。
やっぱ、家でゆっくりTV観てたい人もいるだろうし、勝ち負けでもろに街への人出も増減するからハシゴ酒のスタンプラリーがやりにくいというのがあったのかも。

・・・ま、杞憂に終わってしまいましたがね・・・(あ、また緒方監督への怒りが・・・(^^;)

というわけで、「ちょっと仕事しながら回り切るのは無理かなあ」と思って、スタート日の 11/11 にも所用で広島に泊まってたのに、一件も立ち呑みん祭参加店を訪ねなかったのだ。

が、何故か昨夜になって急にやる気が出てきて、「よし、今日横川 4店舗を回れば、なんとかなるかもだぞ!!」と健康のためのウォーキングも兼ねて横川に向かったのであーる。

・・・が、いきなり2店舗空振った(^^;

「ナイス☆ユカリ」
「第2月曜・火曜」が定休日!!ああ、今月は水曜日スタートだったから、13日でもまだ第2月曜か・・・

「Mon Coeur(モンキュール)」
定休日は「日曜」なんだけど、よく見たら「11月13日(月)は休み」とパンフに書いてあった。

20171123_tachinomi.JPGとほほ・・・

「ナイス☆ユカリ」は休みだと言うのに、なんか「貸し切り」で特別に店を提供しているのか、店中には満員の人たちが・・・
看板の明かりは消えていたので、休みなのは間違いないんだが、なんだ、この客たちは・・・としばらくぼーっと見てたら、中の女の人と目が合ったので慌てて逃げた。

つーか、なんで俺が逃げんといかんのや!?(^^;

というわけで、今日はまた「どうしようかなあ。立ち呑みん祭、どうしようかなあ」って気分になっております(笑)
今年は期間も短いし(そのくせ店数は増えてるし)、懐具合も寂しいし、どうしようかなあと思ってた「立ち呑みん祭」なんだけど、ま、わしら立ち呑みストのためのお祭りだし、行けるところまで行ってみるか・・・と、昨夜から行動開始だったのです。

20171113_kanayama1.JPG
で、記念すべき1店目は横川の「ちゅうかなやま」へ。
今年出来たばかりの立ち呑み屋やね。立ち呑み仲間のH口君からは良い店だと聞いていたけど、商店街からはちょっと離れているのと、俺が横川であんまり飲まなくなったのでまだ行けてなかった。

昨日、俺が訪店した時は、カウンターはほぼいっぱい。奥のテーブルは孫二人を連れた老夫婦。手前のテーブル席が空いているだけという状態だった。カウンター席の客は、俺の横の若いサラリーマンが「立ち呑みん祭」のスタンプカードを持っていたが、話の内容からすると、他の客も常連ではなく「立ち呑みん祭」がらみのような・・・

カウンターの中には若い兄ちゃん。なかなかのメガネイケメン。俺は勝手に「咲」のチョーさんのようなお姉さんがやってる店だと思ってたので、実はちょっとうろたえていた(^^;

カウンターの端に陣取り、「ハイボール」400円と、「焼きぎょうざ」350円を注文。これは税抜き価格のようで、支払いは 860円であった。

餃子は皮がもちもちした本格的な中華屋で出てくるやつみたい。ただ、俺は安っぽい皮の薄い餃子が好みなんだよな(^^;
でも、カウンターの上に置いてあったモツを煮込んだような料理も気になったので、また今度ゆっくり味わいにこよう・・・と思いつつ、この日は横川4店舗を全部回るつもりだったのでさっさとお暇。
ホント、「立ち呑みん祭」終わったら、今度はゆっくり料理も味わいに来よう・・・と。

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ところが、店の外に出て外観を写真に撮っていると、開いた窓から漏れてきた客(他の客が皆外で煙草を吸ってて(店内禁煙)、中年サラリーマンだけがカウンターに残っていた)と兄ちゃんの会話。

「(立ち呑みん祭だと)さっと飲んで帰る客多くて迷惑じゃない?」「そうですねえ。落ち着いて接客出来ないんで・・・」

まあ、兄ちゃんは、客から振られた話にちょっとサービスの意味を込めて、それに他の客もいなかったし同意口調で話しただけかもしれんけど、おいおい、しっかり聞こえたぞ(^^; なんか、行きづらくなっちゃったわ(^^;

だって俺、どれだけ早く立ち去るか、千円台で勘定を抑えるかが「立ち呑みの美学」だと思ってるからな(笑)
じっくり飲んで味わってほしいんなら、立ち呑みスタイルなんかやめればいいのに・・・
一年前、こっそり「喜いち」の大将に「ジェイク・シマブクロのチケットネコババ疑惑」をかけていた俺は、一年ぶりに仕事場でチケットが発見されたことを受け、「疑って申しわけありませんでした」と岩国駅前の「銀座喜いち」を訪ねたのであった。こっそりと(笑)

20171110_kiichi1.JPG一次会は Cadenza で呑んだんだけど、ちょうど岩国駅前に着いた時に最終まで 1時間ちょっとあったので、時間調整の意味もあったんだけど(^^;

まずは焼鳥 5種盛りとうずら玉子串、それにおでんを頼む。結局、食べ物はこれだけで十分であった。二軒目だからな(笑)

まあ、メニューの方は相変わらず「ザ・チェーン店の居酒屋メニュー」なんだけど(チェーン店じゃないのに!!)、ツレとバカ話しながら飲むにはこれで十分やな。ただ、俺くらいの歳になると、もうあと何度も飲みにも出れないわけで、一回、一回の呑み会を大切にしたい。だから、この手のメニューに特徴のない居酒屋はノーサンキューなんだけど。

あ、いかん。お詫び訪問なのに否定的なことを言うてもうた(^^;

焼鳥は美味かったです。まあ、完全に業務スーパーなんかで売っているような業者製品なので、そもそも大きく味が外れることはないんだけどね。

おでんは・・・美味くなかったですな。これも業者から仕入れてるんだと思うけど、業者変えた方がいいんじゃないかな。味もなんか変だし、大根とかに味が染み込んでないし。てか、大根固かったし。あ、これは好みの問題だな(^^; 俺はもう溶けちゃいそうに煮込まれた大根が好きなのよ。

あ、いかん。お詫び訪問なのにまた否定的なことを言うてもうた(^^;

飲み物はハイボールからスタートし、二杯目に「五橋 純米酒」を。
最近の「五橋」の大吟醸は岩国一と言ってもいいくらいに美味いんだけど、純米酒は俺の口には合わないなあ。やっぱ「五橋」を飲むなら大吟醸だ。

ただ、「五橋」をついでくれた女の子がよかった。

耳にピアスが三つも四つもついていてアウトローなバンドマンなんかなと思うんだけど、なんか雰囲気が例えば葵わかなみたいな垢抜けない可愛さで(顔が似ているという話ではないのでご注意を)、ほんま、よく笑うのよ。

むっちゃ表面張力の限界まで一滴もこぼさずグラスに注いで、「どうですか!!」と言いたげに若干自慢げな笑顔を見せるんだけど、「いや、そこは若干枡にこぼすように注がないと客も喜ばんで」と注意すると、「ええ!?ほんとですかー!?」と満面の笑みで応える。ああ、癒されるわあ。

20171110_kiichi2.JPG
一緒に行ったN◎君のグラスに注いだところで一本目の「五橋」が空いて、「あ、すぐに次の瓶をお持ちしますので、とりあえず残りを注がせてもらっていいですか?」と俺のグラスに残った分を注ごうとしたんだけど、実は瓶にまったく残ってなくて、雫が一滴グラスに落ちただけで、それを見て、もう、箸が転んでもおかしい年頃の少女のようにケラケラと笑いだし、釣られて俺らも爆笑。しばらく三人で笑っていた。

もう、ほんと、ニコニコ、ニコニコ、作ったような笑顔ではなく、なんか今が本当に楽しいって感じの笑顔なのよ。

「喜いち」って給仕も男のスタッフが多くてまったく心がときめかないんだけど、こんな子もいたんやあ。

これで大将へのお詫びも済んだので、今度はこの子に会いに「喜いち」に行こう(笑)

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